ちょっぴり韓国アート事情 3 国立中央博物館編

2泊3日の弾丸旅行の最終日。

午前中は単独行動となりました。

地下鉄の乗り方も覚え、しっかり予習をしてから向かいます。

駅には番号がついていて、目指すは430の二村。4号線の30番の駅になります。

命綱の「るるぶ」の地下鉄地図を確認すれば、明洞から5コ目。

ドキドキしながらの地下鉄乗車。気分はほとんど初めてのお使い状態です。

ところが3つ目の駅のあと、ふとガイドブックに見入ってしまい大失敗。

気づけば地下のはずが、地上に出て川を渡っているではありませんか!

えっ。地図で確認した二村は川の手前のはずなのに?!

着いた駅の番号は431。明らかに一個多い。。。。 

ソウルに来てまでやってしまいました。

あわてて下車して、反対のホームへ乗り換えました。

駅の構造が、日本とほぼ同じで本当に助かりました。

 

さて思わぬアクシデントをちょっぴり楽しんで、国立中央博物館へ。

広々とした公園の中にある建物に近づくと、額縁のような建物の先にはソウルタワーが見えます。

入口に入ると、中国語・日本語・英語の受付があり、受付の女性が、パンフレットの配布や館内の案内をしてくれました。しかも、入場料は無料。 かなり嬉しいです。

私が、博物館にいられる時間は1時間半。

その間に効率良く見るために、見たい作品の展示場所を日本語で確認でき、とてもありがたかったです。

 

特に印象的ないくつかをご紹介。

 

・こちらも写真は撮り放題。

 

・何組もの10人ほどの子供達のグループに1~2名の大人が作品について説明していました。パリのピカソ美術館に幼稚園の子供達がピクニックのように来て、絵を見ていた光景とダブります。

小さいうちに本物を見る。ただ見るという体験は、種をまくことと同じ。その大切さを心底知っている国。そんな印象を持ちました。

 

・展示の仕方も実に良くできていて、順番通りに歩いていくだけで、時代の変遷が分かるようになっています。

過去から現在まで一気に体験できました。

言葉の分からない外国人にも、これでざっくりとした美術史が理解できます。

 

・発掘された状態の首飾りのレプリカ?が展示。これが絶妙な場所にありました。

 

・レプリカの鳥の水差しは、視力障害の方用のもの。横に点字で説明があり、触ってフォルムや感触を知る事ができます。

 

・随所にちりばめられた、見せる事、理解してもらうこと、興味を持ってもらう仕掛けなど魅力いっぱいの博物館でした。

 

ついでながらミュージアムグッズも充実しています。お土産に購入した青磁のマグカップは口当たりがとても良く大正解でした。

 

肝心の作品の魅力といえば、

1Fの中央フロアーにこの作品を展示のために、美術館の天井高が決まったに違いない。 そんな塔がお出迎え。

陶器類の質の高さはピカイチでキラキラ光り輝いています。

そこに混じって、近代の作家の作品も同じ扱いで飾られています!

また、儒教のお国柄。それほど仏教は勢力がなかったようですが、作品は負けていません。

どの仏さまも、実に人間味あふれた「いいお顔」をされています。特に惹かれた仏様をパチリ。 もちろん撮る前に、ご本人?さまにご挨拶してから撮らせていただきました。

金細工や日本統治時の名残の作品群もありました。

そして、どこかで見たことのある土器の一群も。

古くから深く関わりのあるお隣の国だとあらためて感じました。  

  

お宝は盛沢山。とてもとても見きれませんでしたが、行ってよかった。

実感です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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