画家あれこれ11 2015.1.30 NEW

  これだけ知っていれば結構イケマスシリーズ VOL.1

~永遠のモデル 聖母マリア~

親指のマリア <東京国立博物館蔵>
親指のマリア <東京国立博物館蔵>

は~い 質問です。


西洋絵画の中で、一番多く登場する女性は誰でしょう?


答え


キリストのお母さんのマリアさま。

 

 

タイトルと 写真、そのままで。。。なんですが。

 

憧れの人を<マドンナ>といいますね。

 

その語源は、 古いイタリア語で<我が淑女>

 

英語では<my lady>。

 

ズバリ、聖母マリアを表す言葉だそう。

 


教会内部 フィレンツェ 2013年撮影
教会内部 フィレンツェ 2013年撮影

 

昔、むかーし、西洋でキリスト教を布教する

 

ために描かれた沢山の絵画。


文字が読めない普通の人々に、

 

キリストの教えを伝えるには絵が一番!!

 

と、教会の偉い方々は、画家に聖書の中の

 

お話を描くよう命じました。


なので、特に中世・ルネッサンス時代の教会の

 

権力が強い時代は、いっぱい宗教画が描かれ

 

ます。




教会内部 フィレンツェ 2013年撮影
教会内部 フィレンツェ 2013年撮影
放送大学のHPより<聖書>
放送大学のHPより<聖書>


中でも、好まれて描かれたのが聖母マリア


いつの時代も母は強し!ですね。


キリスト教と全く縁がなくても、

 

ざっくりパターンを押さえるだけで

 

ちょっと違って見えてくるはず!

 

 

たとえばサッカーについて、

 

何も知らなくても

 

それなりに面白いけれど、

 

ルールが分かると、もっと楽しめる。

 

そんな感覚かも。

 

 

これだけ知っていれば、

 

結構イケマス!!シリーズ VOL.1


として、何回かに分けてご紹介していきます!





<第一弾>

 

よく見かける名場面をご案内


1.マリア像 2.受胎告知 3.イエスの誕生

4.東方三博士の礼拝 5.聖母子 6.磔刑図

7.ピエタ 8.聖母昇天 9.聖母戴冠





一挙に、9枚大公開

 

なんとな~く画像が頭に入ったら、

 

万歳!!

 


1.マリア像

古い絵画で、青いベールに包まれた女性はぼほ間違いなく聖母マリア!

 

<親指のマリア>
<親指のマリア>

2.受胎告知 (じゅたいこくち)

天使がマリアにキリストを身ごもったと伝えにきたシーン

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ作
レオナルド・ダ・ヴィンチ作

  ね!右側の女性のベールが青!!

3.イエスの誕生

馬小屋でイエスが生まれたシーン

 

コレッジョ作
コレッジョ作

  こちらも、青!

4.東方三博士の礼拝

キリストの誕生を祝いに東から3人の博士がやってきたシーン

 

ジオット作
ジオット作

 赤ちゃんを抱いている女性。

 ベールが剥離していますが、

 よーく見るとやっぱり青!

5.聖母子

聖母マリアが子供のイエスをだっこしているシーン

 

ラファエロ作
ラファエロ作

 こちらもベールは青!



6.磔刑図(たっけいず)

キリストが磔にされているシーン

 

ファン・アイク作
ファン・アイク作

 ベールは白ですが、中の服はやっぱり青。


7.ピエタ

イエスの死を嘆く聖母マリア

 

ミケランジェロ作 (彫刻)
ミケランジェロ作 (彫刻)

  大理石なので、心の目で!!

  カトリックの総山 ヴァチカンにあります。

8.聖母昇天(せいぼしょうてん)

聖母マリアが天国に召されているシーン

 

ルーベンス作
ルーベンス作

 こちらも、中に青い衣。

 ルーベンスといえば、フランダーズの犬。

 あの名場面の、2枚の中1枚です!

9.聖母戴冠(せいぼたいかん)

聖母マリアが天国で冠を貰うシーン

 

フィリッポ・リッピ作
フィリッポ・リッピ作

 やっぱり青!!



これであなたもマリアさまツウ


次回は更に、場面ごとの小ネタで


一緒にツウ度UPを目指しましょう!!

 


「嬉しい!!ホントに描けた~!!」の声が続出。

えんぴつ1本ではじめる絵画教室は

コチラから⇒<えんぴつで名画>